弱者が英雄になる時

これは、Gダライアスのμ(ミュー)ゾーンエンディング
"新人類の誕生"の後、最後にシルバーホークが墜落した
惑星が、地球だと仮定しての非公式な物語です。

一部、妙に公式じみた内容になったりする部分も
ありますが、全部非公式です。誤解されない事のないよう…

それと一つ、一般的に現在問題となる
エピソードへのアプローチを試みることで、
急にひらめいたことを書いています。
私自身くらい過去を持っていますが、この話は
私自身の経験とはあまり関係ありません。

また、はじめのストーリーということで、
これからゲームが始まるみたいな展開のところで、
この話しは終わってしまいます。あとは適当に妄想してください。
マルチエンディングこそダライアスの華なので、
そのようにしてもらうほうが、らしくていいと思うので。

この物語のまえがき

この物語は、英雄となった一人の戦闘機パイロットを
視点として進めていきます。絶滅の危機に立たされた
地球が一人の若者によって救われたお話。

もう遠い昔に語られた伝説としてつづられ、
翻訳された文章の為か、登場人物の
名前は不明のまま読み進める事となります。

とある臨時パイロットの手記

時は22世紀、僕は成り行き上、気がつけば
地球連邦の軍隊の中の戦闘機のパイロット
として活躍することとなった。

かつては、罵倒するだけの家庭の中、
ただ自らの弱さを恨み引きこもっていただけの
弱虫だった僕が、軍人になることとなった。
しかも、これから世界を救う唯一の存在となり、
たった今から、その任務に就くこととなるんだ。

搭乗する戦闘機も、それのみを目的とし、
役目を終えたら破棄せねばならないほどの
強大なる戦闘力を持つ特別な機体なんです。

しかし、この機体を乗りこなせるのは僕しかいないから、
僕がやらなければ地球は侵略され、人類は滅びてしまう。
弱虫からこの立場に転化した奇跡を信じて、

今からその任務に向かいます。だからお父さんお母さん…
そして、家族のみんな、もし地球を、人類を
救うことができたら、お祝いの一言だけでも
いただけたらすごくうれしいです。それでは、
家族のみんな、これより戦場に向かいます。

地球連邦軍限定特殊部隊シルバーホーク所属パイロットより…

まず、僕が登場する戦闘機が
どんなものなのかから詳しく説明するね。

形式番号R07A-e-plus、シルバーホークエンシェントタイプと
呼ばれる代物なんだ。地球を狙う異星人とは敵対関係に
あることから、地球人に味方をすることとなった
ダライアス星人から設計データをもらうことにより、
地球に同名でそっくりなシルバーホークという機体が
地球の空軍に現存兵器と並んで大量に配備されているけど、
僕が乗るシルバーホークは外観こそ同じだけど、
内部構造が全く異なる存在なんだけど、重大なのは
それではなく、大変危険なオーバーテクノロジーでできています。

それゆえに内部構造は軍でもトップシークレットで、
任務が終わったら関連技術を全て破棄することになるほどです。

実はこの機体、地球の遥か昔の地層に埋まっていた、
正体不明の戦闘機の残骸からデータを集めて、
長い間研究対象となっていましたが、
その構造が人類には理解不能で、歴史的資料も
見つかったけど、異星人の言語なので翻訳が進まなかった。
唯一、最低限の翻訳で、その機体の名前が
シルバーホークと呼ばれることしか解明されなかった。

それらに関連するダライアス星人との接触があるまでは、
単なる古代遺産でしかない存在だった。

彼らダライアス星人が活用している戦闘機が、
地球地層から発見された残骸とそっくりだった為に、
地球側がその事をダライアス星人に伝えたところ、
相手からは、わが星に伝わる神話が現実だったのか…
との返答があり、もしそれが事実ならば、
大変危険な戦闘力を持つ戦闘機かもしれない。
外観上は同型機だが、実際の仕様は大きく異なるはず…

もし事実ならば、地球が手におえない技術を獲得することから、
かつて我々の先祖がたどった破滅への道を
たどる危険性があることに両星が同意し、
向こうの星の監査員を派遣してもらい、
隔離された施設でシルバーホークの再現製作を行い、
たった一機のみの生産で、現時点の戦争が
終結したら、技術も含め同機体を処分する
協定により、絶望的な現時点の戦況を
打開する最終手段として着手することとなった。

問題は、問題児ともいえるこの機体に搭乗する
パイロットをどのように選定するかとなったが、
事の始まりとなる神話に基づいて選定したほうが
無難であることとなり、悲惨な境遇を乗り越えた
特別な人材が必要であるとされた。それは
普通の軍人でも特別屈強な軍人でもないとされていた。

そこで、地球全土の全ての精神科医に対し、
特定条件の患者を派遣して欲しいとの告知を出すにいたった。
数々の地方において多くの似たような境遇の人達が
派遣されて、条件にふさわしいほど回復に向かったら、
適合する能力を得るまでの一連の訓練を
行うという取り組みが行われた。それらの中で、
最終的に唯一の候補として残ったのが僕だったんです。

話は、何故地球が今の危機的状況に立たされたかについてです。
地球の星系つまり太陽系と呼ばれる外惑星領域にて、
ベルサー星人と呼ばれる異星人からの攻撃を受け始めたあと、
共同作戦を行いたいと進言したダライアス星人の
提案に同意した地球は、彼らと共同で戦うようになった。

彼らダライアス星人は、シルバーホークと呼ばれる
戦闘機が抜群に高性能だったが、巡洋艦などの造船技術に関しては
かなりの難があり、それが原因で独特な巨大戦艦を
売りにする相手に苦戦する現実があった。

対艦巨砲主義に走り、戦闘機相手に憂き目を見た
遠い昔の日本軍とは正反対の境遇には、
地球人には異質に見える現実だが、逆に
造船技術に長けた地球と補い合うことにより、
戦況は一気に有利に傾くこととなった。

特に地球が誇るイージスシステムを生かした
艦隊と、向こうのシルバーホークとの
組み合わせは想像を絶する戦果を生み出した。

しかし、ある機を境に、事態が急変してしまう。
ベルサー軍が地球のとある遺跡地方に強襲し、
後に何らかの埋蔵品を奪取した形跡が見られた。

互いの情報交換でダライアス側にその事を報告したら、
嫌な予感がするとの返答があり、それは現実となった。

ベルサー軍の戦艦が搭載する主砲そのものが、
今までとは桁外れの代物に一変することとなり、
この世のものとは思えない圧倒的火力を前に、
戦況は一気に絶望的な結果へと傾くこととなった。

その原因こそ、地球地層から奪取された埋蔵品で、
彼らベルサー軍に適合するであろう埋蔵品の
数々が少なからず事になった。

そこで、地球地層から発見され、保管されていた
シルバーホークを元に復旧生産するという、最初は
禁じ手とされて保留になったプランが発足した。

そのことにより、何故僕が選ばれたかの話になるけど、
精神的な疾患のある人々から選定するという
根拠となった神話の内容が、以下のものだからだった。

「全宇宙の歴史を示すアカシックレコードの内容の一つに、
遠い未来に絶望的危機が訪れるとき、その土地の
人類に奇跡を起こす為に銀鷹が舞い降りる。
その時に、銀鷹に選ばれ、奇跡の触媒になる
人物を必要とせん。その為には、精神的などん底から
回復し、最大限の絶望と希望の対極性を持った
人物こそ、祝福を獲得し、英雄となるであろう」

「シルバーホークは、幾重にも散らばる世界樹ユグドラシル
にて、無数に存在する守護神の一つで、
普遍的な自由をつかさどる神の一つ。
必要とあれば、他の神との対決も辞さず。
その目的は常に、弱者を思いやり、
自らの愛の為に戦う一人の英雄にその力を貸す。
その出現を確認できたのは、すでに滅び去った
惑星アムネリアにて、二度に渡り出現したと伝えられる」

「銀は強大な力動性を持っていながら、環境に対する
抵抗力が非常に弱いことから、無限の可能性を持ちながら、
環境によって儚く散りやすいことから、幼い子供と比喩され、
強い意志を持たなければならないことも意味する。
そして、鷹は圧倒的な武力と優雅さを意味し、
意志の力を実行する為の現実的な力を用いることで、
純粋な強さを追求することで強くなることを意味する」

これらが、翻訳された歴史的神話の断片的な抜粋です。
その為にこの立場になった僕の過去について語ります。

僕は当時、何年もの間家族と相容れなくなり、
自信の弱さに絶望しながら部屋に閉じこもっていた。

周りの家族はその結果からイライラが募り、
僕を結果的に虐待することとなった。

そして、僕の心境はますますエスカレートしていき、
ついに無理やり、とある精神病院への診療に
突き出されることとなったのがはじまりだった。

色々な心境を担当医に伝えることが、
不思議なほど気分が良かったことに
僕は困惑したけど、さらに驚くべき提案をされたんだ。

「君?良かったら全人類を救う英雄になるつもりはない?」

僕は全く意図がわからなかった。何故僕みたいな
弱虫で駄目人間が、今現在人々が不安を抱く
戦況を変える英雄になれるんだと質問した…

すると、君みたいに一人で悩む人にだけ、
可能性がある仕事があると軍からいわれている。
正直精神科医として仕事をしている私ですら
その意図が全くわからないほどだ。

しかし、成果主義であるべき軍がこのような
妄想めいた提案を根拠なしで言うはずが無い。
それに、今現在他の星の人々と共同して
作戦にあたっているから、我々地球人には
理解できない意図が必ずあるはずです。

少なくとも、君にとっては今の絶望的状況から
立ち直る唯一のチャンスかもしれない。
君が望むのなら、当然ながら家族に対して、
君を軍に引き渡す要望を出します。

落ちこぼれ扱いの君が、全世界の英雄に
なれるというのなら、断るはずが無い。

同意するかどうかは君しだいです。
どうしますか?…と質問してきた。

僕は迷ったし、軍隊に行くなんて、すごく怖かった。
しかし、今の状況のままでは何も望みが無い。
だから、怖いけど要望にこたえて、軍に行きました。

軍の施設についた後、怖いたくさんの軍人が
訓練に励む様子にすごく震え上がってしまった。
どうしよう…僕にこんな状況が耐えられるわけが…

そんな思案をよそに、僕が入った待合室が、
別の意味で衝撃を受けることとなった。

信じられない、軍の施設に何故このような部屋が…
それは、軍の施設の中とは思えない異質の空間だった。
どうみてもかわいらしい少女趣味な空間だった。

そして、面接官が話し始めた…やはり、
軍の施設にこんな部屋があるとは信じられないと
思う顔ですね。当然といえば当然だけど、
これにはちゃんと意味があります。しかし、
話すと長いので、ゆっくり説明していきましょう。

まず、君を派遣することになった精神科医に
頼んだ唯一の報告内容が、君が何にコンプレックスを
もっているかであり、嗜好的なコンプレックスも
すごく重要なので、何に密かな想いを抱いているか、
厳密に調べさせてもらったんだ。

心を不正に暴くようでまことに申し訳ないけど、
世間体にとらわれず、我々が希望する力を
持ってもらう為には、たとえ恥ずかしくてたまらなくても、
自らが望む全ての気持ちに素直になる必要があるからです。

いや、厳密に言えば、君が心から愛する気持ちに
素直になる必要があるとといったほうがいいですね。

僕にはまったく意味不明で納得がいかないことを
彼に伝えたら、君がそう思うのも無理も無い、
だからこそ、この最高レベルの軍事機密の資料を
君の為に用意している。これをゆっくりと読んでみたまえ…

それは、共同作戦を行う、ダライアス星人に
関連性のある、彼らの先祖、アムネリア星人に
まつわる神話だった。それらを何度も読み直すうちに
面接官が話す内容が何となくわかってきたようだった。

納得がいくまでごらんいただけたら、次に見て欲しいのがあります。
ただの文章を読んだだけでも実感がわきにくいから、
それに関連する実物を見ていただきたい。
その実物は、軍事機密の中でもトップシークレットなので、
その場所への移動に時間がかかるが、一緒に来て欲しい…

そこで、案内された実物は、なぜか地球でも
技術供与で使われることとなったシルバーホークだった。
何故?こんな大量投入された機体が軍事機密なの?

その質問に、彼はこう答えた。この機体は外観こそ、
現存の同一機体とまったく同じだが、その内部や
仕様はまったく異なる代物なのです。

もっとわかりやすくいうと、普段我々や
ダライアス星人が使う同型機はレプリカに過ぎないのだ。
この機体こそ、オリジナルを元に厳密に作られたもので、
レプリカに対して、百倍以上の戦闘能力を
有するといわれている。他にも色々いわくつきなのだが、
それは実際に実物の稼動状況を見ればよくわかるので、
テストパイロットと一緒に搭乗して見学して欲しい…

君が何故この機体のパイロット候補に選ばれる理由が
まったく見えないと思うけど、実はこの機体は、
一般の軍人はともかく、歴戦の特殊軍人、つまり
数々のエースパイロットですらまともに乗りこなせないのだ。

実はこの機体、強力すぎる所以なのか、様々な
リミッターがかかっており、それも君みたいな
人間を世界中から収集せねばならなかった
大きな理由の一つなのだ。それも話せば長くなるが、
いずれ順を追って説明することにします。

そして、その性能を見学で見ることにより、
とんでもない機体であることを実感した。
もはや、この世のものではない、例えるとすれば、
悪魔?あるいは死神?確かにこれほどの強さがあれば、
いかなる戦況も打開できると思う。しかし、
別の意味で危険極まりないと思うし、
何で僕がこんな機体のパイロット候補なのか
疑問は強まるばかりでもあった…

その後、特別な訓練メニューをかねた、
数ヶ月の濃厚な日々を送ったけど、
その前半のほとんどは、軍事訓練とはかけ離れた、
特別な精神科医の保護の下、様々な
やりたいことをやるだけの、夢のような日々だった。

訓練ではない。単なる夢のような信じられない
楽しい日々でしかなく、地獄だった日常や
現実とはかけ離れたものだった。

だけど、それは単に好きなようにすごすではなく、
好きなものを愛する気持ちを求める為には、
何でもやることでした。それはもう第三者には
語れないように赤裸々なことまで徹底的に…
その為に、わざわざ外界から隔離しているそうです。

唯一課せられた日課としては、様々な
心理学を学習する特別授業があるぐらいでした。

しかし、しばらくして本格的な軍事訓練に
移行し始めるに伴い、その意図が何となく見えました。

その目的は、可能な限り人間としての潜在能力を
引き出すことで、心理学を徹底的に追求して、
最大限の能力を引き出すことです。

それを強く自覚する為に、心理学の学習までして、
不可能に挑戦する命題に挑む候補生として、
訓練の日々を送り、最終的には一人の
パイロットを選定する為の、最終試験を
受ける段階に入り、最も優れた成績を収めました。
その状況が、いまだに信じられない思いです。

そして、実戦での適応性を直接調べる為に、
比較的有利な戦線で、試験的に出撃することとなり、
期待されたとおりの戦果を挙げました。

事実、ほぼ自分ひとりで圧倒的に戦果を
変えてしまった事となり、いまだに自らの
状況が信じられませんでした。
そもそも、やられたら死んでしまう状況なのに、
あまり怖くなかった。これも心理的な
訓練の成果かもだけど、弱虫なだけだった
僕が、先陣を切って戦える状況が信じられないほど。

そして、最終的に戦況を打開する為の任務に就くこととなり、
その為の最大級の勲章を授与されることとなりました。
地球ではなく、ダライアス星からの勲章で、
何世代にもわたってにも関わらず、授与された人は
一握りしかいないといわれる、幻の勲章だそうです。

「銀鷹に祝福されし英雄に捧ぐ、私は貴官のような、
アカシックレコードの歴史を刻むであうろ一人の英雄に、
こうして手に取れることを大変光栄に思います。
今全人類の為に、戦地に赴く銀鷹の申し子に対し、全員敬礼!」

数え切れないほどの膨大な人々が自分に対して一斉に
敬礼をしてくれるこの瞬間。単なる弱虫だった
僕が、このような状況になること自体が奇跡だった。
それなのに、これから奇跡を起こしに行くという事実。

前置きが長くなりました。僕はこれより、
地球を救う為の任務に行ってまいります。

もう同じように暮らすことはないでしょうけど、
家族の皆さん、もし任務が成功したら、
少しでも僕を見直してくれたらうれしいです。

first zone…"門出"

SILVER HAWK TAKE OF! CONNECT WITH AN DRIVE COMPLETE.
PLANET EARTH IS OVER WE ARE NOW RUSHING INTO FIRST ZONE BE ON YOUR GUARD.

「たった今、一つの星から、無力な絶望感から、
英雄へと生まれ変わった。銀鷹の申し子が飛び立つ。
浮世に捨てられし者が、壮大に羽ばたく姿は、
全てのか弱きものに勇気を与え、人類の
危機を救い、何億年もの未来へと語り継がれる伝説となる…」

[PR]qς:3N15~Ƃ鏗یH